談話会のご案内

芝浦工業大学システム理工学部数理科学科では,学内外の研究者をお招きして,研究について語っていただく談話会を開催しております.

次回の談話会

以下の要領で談話会を開催致しますので, ご案内申し上げます.
皆様のご参加をお待ちしております.



第91回: 2025 年 6 月 18 日(水)17:15~ 
場所 芝浦工業大学大宮キャンパス5号館2F 演習室(数理棟5284室)
講演者 講演者 長田 祐輝 氏(東京理科大学)
講演タイトル 点相互作用を伴う連立非線形シュレディンガー方程式系に対する変分解析
講演概要

本講演では空間2次元で点相互作用を伴う連立非線形シュレディンガー方程式系を扱う。 欠陥や不純物がある場合、ボーズ・アインシュタイン凝縮(BEC)の有効なモデルとして、近年、点相互作用を伴う非線形シュレディンガー方程式が提唱された。 空間1次元の場合、点相互作用を伴う非線形シュレディンガー方程式に対する研究は盛んであるが、空間2次元以上ではあまり研究されていない。

本講演では解の中でも特にエネルギー最小解である ground state を扱い、ground state の存在に関して得られた結果を紹介する。

また本講演で扱う方程式は2本の連立系であるが、2成分のうち片方の成分を0にした解を常にもち、それは単独の方程式の解に一致する。連立方程式系ならではの解として vector solution と呼ばれるものがある。これは2つの成分が0でない解のことである。 本講演では解の中でも特に ground state 対して、それがいつ vector になるのかということについて報告したい。また本講演では点相互作用を伴う方程式系を扱っており、それにより解の種類として singular な解と regular な解という分類が生じる。これについても ground state に対してどのような条件下で ground state が singular になるのか regular になるのかについて報告したい。

本研究は Politecnico di Bari の Alessio Pomponio 氏との共同研究に基づく。


会場・世話人の情報
会場へのアクセス 会場へのアクセスは以下の URL をご参照ください.
http://www.shibaura-it.ac.jp/access/
世話人 石渡 哲哉, 井戸川 知之, 榎本 裕子, 尾崎 克久, 亀子 正喜, サイ 貴生, 櫻井 みぎ和, 清水 健一, 鈴木 達夫, 竹内 慎吾, 田森 宥好, 中津 智則,廣瀬 三平, 福田 亜希子,松田晴英,山澤浩司
連絡係 亀子 正喜 kameko(アットマーク)shibaura-it.ac.jp
石渡 哲哉 tisiwata(アットマーク)shibaura-it.ac.jp
尾崎 克久 ozaki(アットマーク)shibaura-it.ac.jp