特集記事


卒業生(第1期生)からのメッセージ

埼玉県熊谷市立熊谷東中学校 教諭


松本 夏輝

卒業年:2013


 これから教員を目指す方にアドバイスをさせていただきます。教員になりたいと思っている方は、大学生活で、多くのことを学んでください。学問に対する専門知識はもちろん、教育に関する知識、そして学んだことを生かせる場を探し、勉強したことを机上の知識で終わらせないことが大切だと思います。私は、4年間ボランティアを行い、その活動がとても生かされたと思っています。ボランティア活動では災害の支援や子供たちに勉強を教える学習ボランティアを行いました。活動を通して人の暖かさ人の役に立つ喜び、人と関わることのありがたさを学びました。大学は勉強に、レポートに、大変ではありますが、大学生活で時間をつくり積極的にボランティア活動などをしてみてはいかがでしょうか?また、試験に関しては、「なりたいと思った瞬間」から勉強を始めることが大切です。テストの勉強だけでなく、試験の対策なども考え早めのスタートを切ることが、合格につながるのではないかと思います。教員採用試験は何をしてよいかわからないことが多いです。しかし、キャリアサポート課をはじめ、多くの方が、わからないことを教えてくれます。芝浦工業大学では多くの方が協力をしてくれるので、全力で教員採用試験に向けて勉強する意義はあると思います。
 最後になりますが、教員は毎日が充実していています。何よりも子供と過ごせる自分の時間が宝物のように感じます。時には、生徒指導等で大変な時もありますが、先輩の教師の方々が必ず助けてくれ、困難を通して自分が教員として成長していく様子が分かります。大学生活で一生懸命に勉強をし、様々な経験をし、教員を目指してください。いつか、みんなさんと教育現場でお会いできる日を楽しみにしています。

東芝エレベータ株式会社


関 陽子

卒業年:2013


 私は自分の学生時代を思い返してみると、2つ特に印象に残っていることがあります。1つ目は勉強です。もう1つは、趣味であるスキーです。
 教員免許取得:私は教員免許取得のため教職科目を履修しました。3、4年では介護等体験や実際の教育現場で教育実習を行いました。中高生と出来るだけ多くのコミュニケーションをとること、些細な心や身体の変化を見抜く力の大切さを学びました。中高数学免許を取得することができました。
 卒業研究:私は高速道路の渋滞緩和について興味があったので、協調制御研究室に入りました。研究では、主に理論とシミュレーションをしました。上手くいかないことも多かったですが、研究室メンバーや多くの人の支えもあり解決することができました。この経験から諦めずにトライすること、人との関わり合い(コミュニケーション)の重要性を改めて感じました。
 スキーでは長野県の民宿で2~3ヶ月居候をしていました。朝夜は民宿の手伝いをして、昼間はスキーをさせて頂きスキー場主催の大会に出場しました。スキーの仲間や宿の方々の支えもあり大会では総合2位となれました。
 卒業研究の内容も関係があったと思いますが、今の会社に入社でき、4月から研修をしています。研修では、社会人としてのマナーと、技術者としての知識やスキルを学んでいます。研修が終了すると本配属となります。大学で学んだことや、研修で学んでいることを最大限に活かして、社会に貢献できる人材になりたいです。


埼玉県久喜市立栗橋東中学校 教諭


小川 廉正

卒業年:2013


 私は、大学1年生の頃は教師になるつもりはありませんでした。どこかの企業に就職して、何かしらの仕事をやるのだろうなと考えていました。しかし、2年生になり地元のサッカークラブで子供たちと触れ合ったことや、姉が教師として働いていたこともあり、少しずつ教師への仕事に興味を持つようになりました。そのように考えるようになってからは、教師になるためにどうすればいいかを考えるようになりました。教員採用試験に向けての情報収集や勉強、小学校でのボランティア活動などと、日々努力をしてきました。そして現在、念願の教師となり、毎日がとても充実しています。
私は、教師1年目でありますが、担任も任せて頂き、子どもたちのために何が出来るか、試行錯誤を繰り返しながら過ごしています。失敗も多く、正直辛いと思うこともありますが、子ども一人ひとりの人生に大きく関わる仕事であるということに誇りを持っています。大学での経験、過ごし方が自分の今後の人生に大きく影響すると思います。ぜひともみなさん、悔いのない学生生活を送ってください。

株式会社 OKIソフトウェア


後藤 健太

卒業年:2013


 科学現象の根幹を成す数学を追及し、社会の諸問題を解決したい。優秀なエンジニアとして社会で活躍したい。これらの思いを抱えながら私は数理科学科での4年間を過ごしました。1、2年生では微積分や線形代数、集合論などの基礎を幅広く学びました。ここでは、計算用紙が真っ黒になるほどに何度も問題を解くことで基礎知識を頭に叩きこみました。そして、3、4年生ではこれらの基礎知識を活かし、協調制御研究室にて災害支援活動などで効果が期待されるマルチエージェントシステムについての研究を行っていました。ここでは自分のアイディアを形にすべく、試行錯誤しながらシミュレーションを行い、卒業論文としてまとめ上げました。
 現在は以上の経験で培った論理的思考力などを活かしながら、システム開発会社で一人前のエンジニアになるべく、仕事に励んでいます。自分が生み出したITソリューションが未来の社会を便利にしている。そんな夢を叶えられるように、数理科学科一期生としての誇りと責任を背負って頑張っています。


埼玉県久喜市立栗橋東中学校 教諭


小川 廉正

卒業年:2013


 私は2013年4月1日に地元の市役所に入庁し公務員として働いています。
 市役所に勤めたいと思うようになったのは大学3年生の頃でした。その夢の実現の為に、大学での授業と並行しながら、外部の公務員講座を受講し採用試験合格を目指しました。採用試験が近づくにつれ、卒業研究も忙しくなり、思うように勉強時間を確保することができなくなってしまいました。模擬試験を受けるも思うような結果が出ず、不安に思うこともありました。採用試験前最後の模擬試験でも合格は厳しいという判定でしたが、最後の最後まで諦めることなく勉強した結果、内定を頂くことができました。
 今日、公務員へ求められることが増加している中、時には市民の方から厳しい声を頂くこともありますが、私の日々の業務が市民の暮らしを良くしていると思うと、この仕事を選んで良かったと思います。
 皆さんも自分のやりたい職業に就けるよう、最後まで諦めることなく努力してください。

株式会社 OKIソフトウェア


後藤 健太

卒業年:2013


 私はインターネット、Web 関係の会社に勤めています。数理科学科なのに情報関係と思われるかもしれません。ですが、応用的な数学はさまざまな分野で用いられる学問です。例えば、生物の増減や流体や天気のシミュレーションなどにも数学が使われています。
 私は数理科学科の授業・卒業研究を通して、数学に対して「数学はためになる」と思えるようになって良かったと思います。大学での数学は「科学」の分野の一つとして接する機会が多くなります。はじめは難しいです。ですが、少しでも数学の見方が変われば、自分にとってためになると思います。どう役に立たせるかは自分次第です。
 最後に、大学生活は自分の任意の行動です。ここぞというタイミングを逃さないように気をつけて楽しい大学生活にしてください。


名古屋大学大学院
多元数理科学研究科 修士2年


佐野 遼太郎

卒業年:2013


 在学中には「数理科学研究会」を設立し、同期や後輩と共に数理科学を追求していました。数理科学は、“使う数学”としての面白さもあり、 専門科目は全て履修しました。 その講義の一つ一つが繋がっており、その全てが現在役に立っています。
 今は、名古屋大学大学院にて数理物理学、微分幾何学を専攻し、日々数学と物理の興味深い関係を研究しています。また、大学院では様々な出身大学の人や、外国からの留学生との交流もありますが、芝浦工業大学の数理科学科として学んだ事の“強み”を実感しています。
 ぜひ、数理科学科に入学した際には、積極的に数理科学に取り組んでください。一生懸命に4年間勉強すれば、将来に大きな自分へと成長できると思います。

学校法人 河合塾
現役生事業本部 現役生事業企画部 事業企画チーム


田口 優希

卒業年:2013


 私は数学の楽しさや魅力を多くの人に伝えたいと思っていたため、大学卒業後は教育業界で働きたいと考えていました。また、応用数学から純粋数学まで幅広く学びたいなと考えていたので、数理科学科に入学することを決めました。さらに、在学中は教員免許取得を目指し、教職の授業も履修していました。また、勉強のためにアルバイトとして塾講師を約4年間続けました。大学4年間で学んだことを活かしたいと思い、現在は教育サービスを提供する仕事に就き、日々多くのことを学んでいます。直接、生徒の方と関わることはあまりありませんが、影で生徒の皆さんの夢を支えられるような仕事をたくさんしていきたいです。